【事業再構築補助金】は、新分野展開や業態転換、事業・業種転換、事業再編又はこれらの取組を通じた規模の拡大等の事業再構築に意欲のある中小企業等を支援する補助金事業です。
制度の概要と活用する際のポイントについて、ご紹介いたします。
【事業再構築補助金】に関連するページ内の情報について:
このページの記載事項に基づいて判断するのではなく、必ず公募要領を確認してください。またこのページの情報をもとに申請した結果、不採択となった場合でも当社は責任を負いかねます。また、このページの情報は、予告なしに変更することがあります。
┃ 事業再構築補助金とは?
【事業再構築補助金】公募要領(第6次)に変更・追加が出ています。詳細はこちらから → 事業再構築補助金事務局6次公募 公募要領
第10回公募のjGrantsによる電子申請受付は、3月30日に開始しています。
申請受付は、2023年6月上旬の開始予定です。
※制度内容等は変更となる可能性があります。こまめにチェックしてください。
ポストコロナ・ウィズコロナ時代を見据え、経済環境の変化に柔軟に対応し、新分野展開、事業転換、業種転換、業態転換、事業再編に取り組む中小企業を支援するべく創設されました。
令和3年度補正予算で決定した中小企業等事業再構築促進事業では下記を支援すると明記されています。
・引き続き業況が厳しい事業者や事業再生に取り組む事業者
・そこから脱するために新分野展開や業態転換を計画する事業者
・多くの従業員を雇用しながら、継続的な賃金引上げに取り組むとともに、従業員を増やして生産性を向上させる事業者
・グリーン分野での事業再構築を通じて高い成長を目指す事業者
引用:経済産業省「事業再構築補助金 令和3年度補正予算の概要」
特に、第6回公募からは売上高10%要件の緩和や通常枠の補助上限額の見直しなど、大きな変更が行われています。
┃ 事業再構築補助金の補助対象者は?
必ずクリアするべき主な申請要件はざっくり言うと、1:直近売上が下がっていて、2:事業再構築に取り組み、3:認定支援機関と事業計画を作って、今後利益を上げていく企業が対象となります。

補足説明をしますと、まず上記1.2.3.の主要申請要件をすべて満たす必要があります。
1.売上が減っている:「任意の3か月」については、連続している必要はないようです。 (参照:事業再構築補助金に関するよくあるお問合せ)
2.事業再構築に取り組む:これまでの事業の延長線にあたる内容では申請が難しい可能性が高いと思われます。下記の活用イメージも参照してください。実際には、次項目にあたる、3.認定経営革新等支援機関と事業計画を策定する、ことになりますので、認定支援機関と相談しながら進めるのがよいかと思います。
3.認定経営革新等支援機関と事業計画を策定する:認定支援機関とは、国(経済産業省・中小企業庁)が認定をした公的な支援機関のことです。一般的に、金融機関や商工会議所・商工会、士業、民間コンサルタント等が認定されるケースが多いようです。
いずれにしても、作成支援を依頼する認定支援機関は、できることなら、「経営革新計画」作成や「ものづくり補助金」申請経験(採択経験)があり、新規事業や事業再生についても知見のある機関が好ましいと思います。
┃ 事業再構築補助金の活用例は?
事業再構築補助金の活用を考えるうえでまず検討しなくてはならないのが、「その取組みは対象となるのか?」ということです。さらにその取組みは、「どの商品・サービスを誰にどのような形で提供するのか?」を決める必要があります。 以下は中小企業庁のパンフレットにある15事例です。

(出所:経済産業省「事業再構築補助金の概要」)
「商品・サービス」と「提供方法」を分類した例としていくつか考えてみます。
・喫茶店経営からコーヒー豆や焼き菓子のテイクアウト販売
商品:変更なし
提供方法:喫茶店という外食から中食への転換
・弁当販売から高齢者向けの食事宅配事業
商品:変更なし
提供方法:対面販売から宅配での販売への転換
・タクシー事業が食料等の宅配サービスを開始
商品:送迎から宅配へのサービス内容の転換
提供方法:変更なし
・ガソリンスタンドからフィットネスジム運営
商品:転換
提供方法:転換
事例に載っていない事業者さまも多くいらっしゃるかと思います。同様に、何をもって「事業転換」とするのか?がポイントになってきます。下記、アンゾフの成長マトリクスで「事業転換」を考える時、現状が左上の「既存」で、製造業であれば新しい商品を開発する、サービス業なら既存とは違うサービスを開発する→① 現状の市場以外に、新たな市場を開拓する→② そして最も難易度の高い新たな市場に新たな製品開発で事業に挑む→③
この3つのどれかに当てはまる事業を計画するということになります。

いずれにしても、事業再構築=DX(デジタルトランスフォーメーション)といっても過言ではありません。今後、事業再構築する際には、IT化が必須となると思われますので、ITコンサルティングによるアドバイスも有効と考えます。
┃ 事業再構築補助金のスケジュール
第9回公募の申請受付を開始されています。
申請期間は2/15(水)18:00〜3/24(金)18:00です。
※第9回公募の応募締切は第8回公募の採択発表以前になる予定のため、第8回公募で応募された場合、第9回公募での応募はできませんのでご注意ください。
<事業再構築補助金 関連サイト> 事業再構築補助金(経済産業省)
「事業再構築補助金」の申請にも、GビズIDプライムアカウントが必要です!
<<ここがポイント!>>---------------------------------------
補助金を申請するにあたり、
1)「Jグランツ」というシステムを使用する
2)システムを利用するためには、「GビズID」を取得する必要がある
3)さらに補助金申請をするためには、「GビズIDプライム」を取得する必要がある (「GビズID」から変更可能です。)
ということになります。
★実際にBAISOKUがGビズIDを取得したプロセスはこちらでご紹介していますのでご参照ください。